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キュルケとタバサが急いで降りてくる。勝利を喜びあいたいところだが、今は そんな場合ではない。 「ルイズッ!!足見せなさい!!」 シルフィードから飛び降りるや否や駆け出してきたキュルケがルイズの足を とった。傷口を確認しようとして、思わず悲鳴を上げそうになる。 「――ッ!」 それはそうだ。骨が折れたとか肉がえぐれたとかいうレベルではない。 ルイズの左足首から先は、文字通りちぎれ飛んでいるのである。 よほど痛いのだろう、ルイズはギアッチョにしがみついたまま声も出さず 首を曲げることすらしない。しかし何が彼女を支えているのか、それでも ギリギリで意識は保っているらしい。 タバサがルイズの左足を持ってきた。それを元のように切断面に当て、 ギアッチョに支えるように指示し、タバサはそこからキュルケと共に水の 詠唱を始める。 「・・・治んのか?」 言ってしまってからギアッチョはルイズの前で聞くべきではなかったかと 少し後悔したが、キュルケは少し笑ってそれに答えた。 「大丈夫よ、まだ時間が経ってないからなんとかくっつくはず・・・ もっとも 私達は水のメイジじゃないから、あくまで応急手当しか出来ないけどね はやく学院に戻ってちゃんとした治療を受ける必要があるわ」 なるほどな、と呟いてギアッチョは腰を下ろす。支えてくれと言われても ルイズが未だにしがみついているのでかなり難しい。しかし今彼女が 戦っているであろう言語を絶する痛苦を考えると、少し離れろとか ましてどっちを向けだのどこに座れだの言えるはずがないので、 ギアッチョは仕方なく彼女を半ば抱き込むようにして足を支えた。 そんな自分の姿を見て、ギアッチョは自嘲気味に笑う。 ――このギアッチョがガキを抱えて何やってんだ?暗殺者から保父に転職ってか? しかし軽口を叩きながらも、自分が徐々にここに馴染みつつあることを ギアッチョは薄々自覚し始めていた。 ガサリ、という茂みを掻き分ける音が聞こえ、ギアッチョ達は一斉に振り向いた。 満身創痍でよろめきながら現れたギーシュはルイズを抱きかかえるギアッチョ という有り得ない光景に数秒言葉を失ったが、「遅かったじゃない」という キュルケの言葉に我に返ると、「ただいま」とだけ返事をして彼は糸が切れた かのようにその場に転がった。 ギーシュにこっちで起きたことをあらかた伝え終わる頃には、ルイズの 応急処置も終わっていた。 「動けるか?」 とギアッチョが聞くが、ルイズはふるふると首を横に振る。ギアッチョは やれやれと言うように息を吐き出すと、キュルケとタバサに眼を向けた。 「悪いが・・・オレ達も治療してくれねーか 力が余ってんならだがよォォ」 その言葉に頷いて、キュルケはギーシュの治療に取り掛かった。 「切り傷だらけじゃない」 彼女は驚いてギーシュを見る。そんなキュルケにギーシュは辛そうに笑い ながら答えた。 「正直泣きそうだよ 早いところなんとかしてくれたまえ」 「まだそんな軽口が叩けるなら問題ないわね」 フーケを倒し、ルイズの足もとりあえずの処置が済んだ今、キュルケは ようやく余裕を取り戻してきた。横目でギアッチョを見ると、タバサが治療を 施しているところだった。 本当に、この男は一体何者なんだろう。全身血だらけだというのに辛そうな 顔一つ見せないギアッチョを見ながらキュルケは思う。何が凄いとかどこが おかしいとか、そういう次元の問題ではない。ギアッチョの一挙手一投足、 その全てが常にキュルケの理解を超えていた。殺人に一切の躊躇を持たない こと、戦闘に慣れすぎていること、よく分からないことでキレまくること、そのくせ 普段は冷淡なまでに静かなこと、あと変な服とか変な眼鏡とか変な髪形とか、 そしてそれより何より彼の魔法――魔法としか思えない何か――・・・。 自分の火球を消し去ったと思えばギーシュの魔法を完全に跳ね返し、 あのフーケのゴーレムをも一撃で土に返す。こいつの能力は一体どこまで いけば底が見えるのだろうか。ギアッチョがその力を発揮するたびに、 彼女達は彼への評価を改めざるを得なかった。 ギアッチョはいつも同じ文句を唱えている。「ホワイト・アルバム」・・・発動に 必要な言葉はそれだけらしい。だがルイズがギアッチョを召喚した時、 あの男は一言も呪句を発さずルイズを凍らせていたはずだ。してみると あの言葉は発動の為のキーワードというよりは、己の精神を励起させる為の 合言葉と捉えたほうがいいのだろうか?そこまで考えて、キュルケはあとで 聞いてみるか、と思考に蓋をする。今はそれよりもっと気になっていることがあった。 「踏まれた時」 タバサがキュルケの疑問を代弁する。 「どうやって?」 治療を続けながら、タバサはその蒼い瞳だけをギアッチョに向けた。 要領を得ない質問だったが、ギアッチョはその意味するところを理解した。 だがこいつらにスタンドのことをバラしていいものだろうか。数秒の思案の 後、ギアッチョは当たり障りのないレベルで答えることにした。 「・・・あの木偶の足と地面との間に氷の支柱を作った 完全には間に合わ なかったんで御覧の通り地面にめり込んだ上に小石が刺さって血塗れ だが・・・薄切りハムみてーになっちまう前にギリギリ完成出来たってわけだ」 ギアッチョのタネ明かしに、その場を目撃していないギーシュまでもが眼を 丸くした。 「ギリギリって・・・飛び込んでから足が完全に地面につくまでの一瞬で そこまでやってのけたって言うの!?」 キュルケが思わず口を挟む。ギアッチョはこともなげな顔でキュルケに眼を 遣るが、内心自分でも驚いていた。 ホワイト・アルバム ジェントリー・ウィープス。膨大なスタンドパワーを消費 して、空気をも凍らせる力を引き出すホワイト・アルバム最大最強の能力。 しかしいくらなんでもあの0.5秒にも満たない時間で完全に足を固定し切れる とはギアッチョも思っていなかった。言わば捨て身の賭けだったのである。 そしてそれ以上に驚いたのがゴーレムの凍結粉砕だ。ジェントリー・ ウィープスを発動していることを計算に入れても、あれは速過ぎる氷結速度 だった。ギアッチョはデルフリンガーに眼を落とす。ビクッ、とその刀身が 震えた。相変わらず情けなく怯えているが、こいつを握った瞬間に加速した ことをギアッチョは思い返していた。思えば加速してからゴーレムをブチ砕く まで、自分はずっとこいつを握ったままだった。 ――こいつを抜くと力が強化されるってわけか・・・?身体能力だけでなく ・・・オレのスタンドまでも ギアッチョはじっとデルフリンガーを見つめると、おもむろに声をかけた。 「おいオンボロ」 「はヒィッ!!」 お・・・俺は何回殴られるんだ!?次はどこから襲ってくるんだ!?俺の そばに近寄るなァァーーー!!と叫びたかったデルフだったが、 「てめーがいなきゃあルイズは死んでた・・・助かったぜ」 「え」 ギアッチョの意外すぎる一言に、彼は口――のように見える鍔――を 開いて固まった。てっきりさっきとっさに彼に命令してしまったことを 怒られるのかと覚悟していたのに、ギアッチョの口から出てきたのは 正反対の言葉だったのである。ギアッチョはその妙な髪形の頭を掻いて 続けた。 「それとよォォ~~ その卑屈な口調はもうやめろ いい加減鬱陶しいぜ」 「・・・・・・ダンナ・・・」 敬語は使わなくていい、とギアッチョは言外に言っている。デルフリンガーは この暴君に自分が認められたことに気付き、 「・・・へへっ」 彼の口からは思わず笑みが漏れた。 ギアッチョの胸にかかっていた圧力がすっと無くなる。ルイズを見下ろすと、 彼女はギアッチョに押し付けていた顔を上げ、キュルケ達から見えないように ごしごしとこすっていた。ギアッチョはそこで初めてルイズが泣いていたことに 気付いたが、黙ってルイズが落ち着くのを待つことにする。 「・・・・・・・・・ギアッチョ・・・あの・・・・・・」 しばらくして少し気を取り戻したらしいルイズが、恐る恐るギアッチョを見る。 怒られるのを恐れているのだろうということは理解出来たが、ギアッチョは そんなルイズの心を忖度することなく、氷のような声で問いかけた。 「どうしてあんなことをした?」 その声にルイズの身体が一瞬こわばる。 「・・・それは・・・」 「オレが昨日言ったことを覚えてなかったと そういうわけか? え? おい おめーはこいつらの再三の制止を振り切って地上に残った そうだな そしてそのせいでフーケに逃亡を許しかけ・・・その上てめーの命まで 失うところだった それを踏まえてもう一度聞くぜ」 何故あんなことをした、とギアッチョは繰り返した。 ルイズは顔を俯かせ、しばらく沈黙を続けていたが、やがて絞り出すように 声を出した。 「・・・・・・だって・・・・・・ギアッチョが・・・」 「ああ?」 オレのせいかこのガキ、と怒鳴りかけたギアッチョだが、 「ギアッチョが・・・幻滅する・・・から」 その後に継がれた言葉を聞いて、彼の顔は「はぁ?」という形に固まった。 俯いていた為そんなギアッチョの顔を知らないルイズは、とうとう完全に 見放されたと思い込んだらしい。地面を見つめたまま肩を震わせている。 ギアッチョは心底困惑していた。すると何か?こいつはオレに見直して もらおうとしてこんなバカをやらかしたってわけか? ギアッチョは改めてルイズを見る。俯いていて表情は分からなかったが、 悄然と落としたその小さな肩は彼女の感情を如実に物語っていた。 ――どーしろってんだ 彼女が自分に相当な依存をしていたことに気付き、ギアッチョは心底 困惑した。生前――そして死んでからも――子供から好意を向けられた ことなど一度たりとてないギアッチョである。初めて向けられた、それも 殆どすがりつくような好意に彼が戸惑うのは当然のことだった。 ――こいつの様子がおかしいのはそういうことか・・・ およそプライドの高いルイズらしからぬ行動の理由がようやく解った ギアッチョだったが、 ――だからどーしろってんだ 結局目の前で死にそうに落ち込んでいるルイズに何と声をかければ いいのかは解らないわけで。万策尽きた彼は・・・もっとも策が一つとして 浮かばなかっただけなのだが、とりあえずこういうことに慣れていそうな ギーシュを見た。ボロボロの顔でにやにや笑いながらこっちを見ている。 よし、殺す。次にキュルケに目を向けた。実に楽しそうな眼でこっちを 見ている。てめーも覚えてろ。最後にタバサに眼を向ける。いつも通りの 読めない顔でこっちを見ていた。 ギアッチョはチッ、と大きく舌打ちをした。考えたって解らねーならとにかく いつも通りに喋るしかねーかと開き直る。失敗したらてめーをボコってやる という意思を込めてギーシュを一つ睨んでから、ギアッチョはルイズに向き 直った。 「顔を上げな 聞いてなかったみてーだからよォォー もう一度だけ言って やるぜ」 ルイズがゆっくりと上げた顔を覗き込みながら、ギアッチョは「いいか」と 前置きした。 「てめーに出来ることをしろ 勝ち目もない敵に無為無策で突っ込んで 行くのは『覚悟』でもなんでもねぇ・・・ただの自殺だ」 ギアッチョはルイズの宝石のような瞳を睨みながら続ける。 「ええ? 解るかルイズ 『覚悟』は道を作る意思だ・・・てめーの暴走は違う」 そこまで言って、ギアッチョは返事を求めるように言葉を切った。ルイズは ギアッチョの強いまなざしから逃げたい気持ちをなんとか抑えて、一言 「・・・はい」 と答えた。 ――何でオレはこんなガキに説教してんだ・・・? こういう役目はオレじゃあ ねーだろ ええ?おい ギアッチョは心の中で一人ごちると、小さく嘆息してから今一番彼女に必要な 言葉を口にする。 「・・・いいかルイズ 失敗なんてのはよォォ 誰にでもあるもんだ 重要なのは そこじゃあねー そこから成長出来るかどうかだ ええ? 違うか? てめーの失敗なんてオレは気にしちゃあいねーんだ ま・・・次同じようなことを やらかしゃあ今度はブン殴るがよォォ」 その言葉でルイズの瞳はまず驚愕に見開かれ、次に何かをこらえるように 細くなり――そして最後に、堰が決壊したように涙が溢れ出した。 ギアッチョはそんなルイズを呆れたような安心したような眼で見ると、オレの 仕事は終わりだと言わんばかりに立ち上がった。 ――我侭だったり素直だったりプライドが高いと思えばよく泣いたり・・・ 全くガキってのは解らねーな ギアッチョは新入りに兄貴と呼ばれていた仲間を思い起こし、改めてこんな キャラはオレじゃねえと強く思った。
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漫画版『舞乙HiME』のマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム 召喚 真白なる使い魔01 真白なる使い魔02 真白なる使い魔03 真白なる使い魔04 真白なる使い魔05 真白なる使い魔06
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NA/W12-004 カード名:使い魔 リニス カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《使い魔》・《動物》 【自】[手札を1枚控え室に置き、このカードを控え室に置く]このカードがフロントアタックされた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の手札の「戯れるフェイト&アルフ」を1枚選び、このカードがいた枠に防御キャラとして置く。 皆、ちゃんと起きてますか? レアリティ:R illust.hm ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 戯れるフェイト&アルフ 1/1 7000/1/0 黄
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ギーシュ、タバサと別れ、ルイズ達は自室へと女子寮を歩いていた。 「流石に疲れた顔してるわねぇギアッチョ」 苦笑するキュルケに、 ギアッチョは淡々と返事をする。 「そう言うおめーもな ・・・ま、確かに本音を言やぁ今すぐ寝床に ブッ倒れたい気分だが」 散々暴れたばかりか、瓦礫の山に押し潰された上に巨大な竜巻を丸ごと 一つ消し潰したのだ。その疲労たるや推して知るべしといった所である。 王宮へ向かう前、ラ・ロシェールで正式に怪我の治療はしたのだが、 それも心身の疲労を回復させることまでは出来ない。ギアッチョの 体力と精神力は今、殆ど枯渇寸前と言ってよかった。 「・・・あら?」 前方を歩いているキュルケは、ぴたりと足を止めた。 「ルイズ、あなたの部屋の前に誰かいるわよ?」 「え?」 心配げにギアッチョを見ていたルイズは、その声で前に視線を戻す。 どこかで見た男がそこに立っていた。向こうもこちらに気付いた らしく、どたどたとこちらに向かってくる。 「おお、我らの剣!!」 平民の料理長、マルトーだった。ギアッチョを見て、彼は一瞬 救いの神を見たかのように顔を輝かせたが、あちこちに包帯が 巻かれているギアッチョの姿を見て、 「あ・・・」 辛そうに顔を曇らせて俯いた。 「・・・どうした」 「い、いや・・・いい 悪かったな、こんな時間に・・・」 「それ程のよォォーーー、理由があるんだろうが いいから言いな」 「・・・あ、ああ・・・」 促すギアッチョに応えて、マルトーは暗澹たる顔で語り出した。 「・・・シエスタが、行っちまった」 「・・・ああ?」 「買われていったのよ・・・モット伯だとかいう野郎にな 今頃は屋敷に着いてる頃だろうぜ」 ピクリと、ギアッチョは眉を上げる。マルトーは俯いたまま、 吐き捨てるように続けた。 「・・・その筋では有名な男さ 眼に留まった女をまるで花でも 摘むように買って行きやがる」 「・・・・・・」 「勿論止めに入ったぜ そしたら奴は何て言ったと思う? 『平民が許可無く貴族に口を利く法は無い』とさ 野郎は それだけ言うと後は俺達の方なんざ一度も眼を向けやしなかった …全く反吐が出るほどご立派な貴族様じゃねえか!ええ!?」 「――・・・ッ」 隣に貴族が二人いるにも関わらず、声を荒げて言い放つマルトーに、 ルイズ達は苦しげに眉根を寄せる。 「俺達はオールド・オスマンに助けを求めた あの人とコルベール 先生だけは、俺ら平民に理解を示してくれてるからな・・・ ――だが、駄目だった 奴ぁ王宮直属の国吏で、下手なことを すると学院全体に累が及ぶ可能性があるんだとよ 交渉するに しても、まず下準備がいる・・・時間がかかるんだそうだ」 「・・・」 「だがそんな余裕はねえッ!」 ガンと音を立てて、マルトーは壁を叩きつけた。 「人の心なんざ壊れんのはあっという間だ・・・その下準備とやらが 終わるまで、あの純粋な娘が平気でいられる保障はねえんだよ!!」 それは、ギアッチョには殊更よく分かることだった。一度人を 殺してしまえば――それに慣れることに時間はかからない。 「俺達には、もう出来ることはねえ・・・ 俺達平民が何人 何十人、何百人集まろうと、奴ら貴族に指一本触れることは 出来やしねえんだよ 平民にとって貴族なんてのはまさに 天災なんだ 災害に人が抗って、打ち勝つことが出来るか? 出来やしねえッ・・・!!俺らちっぽけな人間如きに出来るのは、 地べたに跪いてガタガタ震えながら祈り続けることだけだ!!」 マルトーは怒りに震える拳を抑えて怒鳴る。 「なあギアッチョよ・・・俺を軽蔑するならいくらでもしてくれ 俺はこんな傷だらけの人間にみっともなく縋るしかねぇ・・・ あの貴族にも劣る最低の屑野郎かも知れん だが、それでも 助てやりてえんだ・・・!!頼むギアッチョ・・・俺の、俺達の 希望は、お前しかいねえんだよ!!」 文字通り縋るような眼差しで懇願するマルトーを、ギアッチョは いっそ酷薄な程に冷静な相貌で見返した。 「・・・一つ聞くが 助けて欲しいと、シエスタ自身がそう 言ったのか?」 「・・・いいや・・・一言も言っちゃいねえよ あいつぁ最後まで 笑ってた 『ギアッチョさんによろしくお願いします』ってな・・・ そう言った時も、あいつは笑ってたよ」 「・・・そうか」 「だが・・・だが俺は見たッ!!厨房の裏で、あいつは声を 押し殺して泣いてたんだよッ!!ええ!?どうしてだ・・・ どうしてあいつが選ばれなきゃならねえんだよ!!貴族の妾に なれるのは平民の幸せだ?フザけんじゃあねえッ!!」 「・・・・・・」 無表情にマルトーを眺めたまま、「氷」の名を持つ男は静かに呟いた。 「・・・それだけ聞きゃあ十分だ」 「ギ、ギアッチョ!ちょっと待ちなさい!」 静かに、だが足早に歩くギアッチョをルイズとキュルケが追いかける。 しかし、その距離は一向に縮まらない。ギアッチョの発する氷の如き 殺気が、何者をも寄せ付けない壁を形成していた。 ついにルイズ達は、追うことを諦める。二人が立ち止まった瞬間、 ギアッチョは校舎の入り口から宵闇へと姿を消した。 「・・・やれやれだわ」 「やれやれね」 二人して溜息をついてから、キュルケは横目にルイズを見る。 「・・・好き放題に言われちゃったわね」 「そうね」 ルイズはギアッチョの消えた先を見つめながら応じた。 「このまま言わせておくつもり?」 「・・・まさか」 答えてから、ルイズはキュルケを見返す。二人して困ったように 笑うと、貴族の証たるマントを翻して引き返した。 不気味に茂る深夜の森に、蹄鉄の音が響く。地を駆ける白い馬の馬身が、 そしてそれを駆る男の姿が、大きな月に照らされて青白く浮かび上がった。 それはまるで――死を従える黙示録の騎士のようだった。 「旦那、そこを左だ」 マルトーから受け取った地図を見ながら、デルフリンガーが指示を 出す。それを頼りに、ギアッチョは右へ左へ馬を進ませていた。 「しかしよ、旦那・・・」 「ああ?」 「あのオッサンは動転してて気付いてなかったみてーだけどよ、 貴族の館で暴れちまうのは流石に不味いと思うぜ 旦那は勿論、 まず間違い無くルイズに――いや、ラ・ヴァリエール家にまで責が及ぶ」 自分達を慮って呟くデルフに、ギアッチョは静かに答えた。 「その時はオレが死ぬだけだ」
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Fate/stay nightのライダー召喚 魔眼の使い魔 1 魔眼の使い魔 2 魔眼の使い魔 3 魔眼の使い魔 4 魔眼の使い魔 5 魔眼の使い魔 6 魔眼の使い魔 7 魔眼の使い魔 8 魔眼の使い魔 9 魔眼の使い魔 10 魔眼の使い魔 11 魔眼の使い魔 12 魔眼の使い魔 13 魔眼の使い魔 14 魔眼の使い魔 15 魔眼の使い魔 16 魔眼の使い魔 17 魔眼の使い魔 18 魔眼の使い魔 19 魔眼の使い魔 20 魔眼の使い魔 21 魔眼の使い魔 22 魔眼の使い魔 23 魔眼の使い魔 24 魔眼の使い魔 25 魔眼の使い魔 26 魔眼の使い魔 27 魔眼の使い魔 28 魔眼の使い魔 29 魔眼の使い魔 30 魔眼の使い魔 31 魔眼の使い魔 32 魔眼の使い魔 33 魔眼の使い魔 34 魔眼の使い魔 35 魔眼の使い魔 36 魔眼の使い魔 37 魔眼の使い魔 38 魔眼の使い魔リターンズ
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T-1000召喚の短編、バッドエンドで人死に有りです。 ルイズが「それ」を召喚した時、私達は皆が皆吹き出し、嘲笑した。 よく解からない素材で出来た、黒い服に身を包んだ唯の平民。 取り乱しもせずに周囲を見回す彼の姿に内心、豪胆な男だと感心したものだ。 ルイズはミスタ・コルベールに抗議をしていたが、それが無駄と知るや彼に歩み寄り、契約の儀式を行った。 ルーンが刻まれる瞬間、痛みに呻くだろうとの予想とは裏腹に、彼は声を上げる事も無くジッと手の甲を見詰めていた。 その時僅かに、彼の手の甲が揺らめいたように見えたのは気のせいだったのだろうか。 ともかく、私達は好き好きに侮蔑と嘲りの入り混じった野次を残し、ルイズとその使い魔を置いて学園へと飛び去った。 その時既に私の脳裏では、先程の光景は目の錯覚という事で片付けられていた為、気楽にも親友と互いの使い魔についての雑談をしながら帰途に着いたのだった。 思えばこの時、得体の知れないあの使い魔を少しでも怪しんでおくべきだったのかもしれない。 それで何かが変わるとは思えないが、こんな事にはならなかったのでは、と考えてしまうのだ。 最初の事件は、翌日の昼に起こった。 モンモランシーの香水を拾ったメイドを虐げるギーシュに対し、ルイズが貴族らしからぬ行為と批判。 売り言葉に買い言葉でギーシュと決闘をする流れになり、使い魔の事で挑発されたルイズが後先考えずに、使い魔にギーシュとの決闘を執り行う事を命令したのだ。 その瞬間、食堂中に失笑が起こった。 平民を貴族との決闘に向かわせるなんて。 「ゼロ」は頭の中身も「ゼロ」だな。 でも死んじゃえば次のが呼べるんじゃない? 無理だろ。「ゼロ」だぜ、「ゼロ」。 認めよう。 私達は彼がギーシュに殺されるものと確信し、暇潰しにその瞬間を観てやろうと考えていた。 そんな命令を下したルイズに些か失望しながらも、私ですらその考えが無かったとは言い切れない。 無言で佇む彼からは、何を考えているのかは窺い知れなかった。 果して、結果は予想通りのものだった。 ワルキューレに殴り飛ばされ、青銅の剣で刻まれ、それでも呻きひとつ上げない彼に逆上したギーシュによって、彼は7体のワルキューレにより突き殺された。 広場に歓声が溢れ、ギャラリーに向かい得意気に手を振るギーシュ。 対照に、その場に膝を着き、呆然とそれを眺めるルイズ。 こんなものだろうと納得し、哀れみの視線をルイズに落とし立ち去ろうとしたその背後で。 ギャラリーが静まり返り、次いで悲鳴が上がった。 振り返って目に入ったものは、ギーシュの胸から生えた、鈍色の剣。 いや、剣のような「腕」だった。 そしてその腕の持ち主は、在ろう事かギーシュの背後に控えた1体のワルキューレだった。 無数の悲鳴を無視するかのように、無造作に腕を引き抜くワルキューレ。 その姿が突如揺らめき、銀の膜のような物に覆われる。 そして、唖然とする一同の目の前で膜の中から現れた者は、あのルイズの使い魔、唯の平民だった筈の男だった。 その腕は肘から先が鋭利な剣と化しており、それすらも私達の目の前で何の変哲も無い腕へと形を変える。 驚愕と共に死体の転がっていた場所に目を移せば、原形を留めぬまでに破壊されたワルキューレの残骸が在った。 此処で漸く気付く。 ワルキューレの攻撃を受けていた際、彼は唯の一滴も血を零さなかった。 それどころか、傷を負った様子さえ見せなかったではないか! その後の事は語るまでもないだろう。 一瞬にしてヴェストリの広場はパニックに陥り、学園は一時的にその機能を喪失した。 ギーシュは水系統のメイジによる集中治療で一命こそ取り留めたものの、未だに意識を取り戻してはいない。 そして貴族の面子を保つ為、この決闘自体が無かった事とされた。 ギーシュの身柄はグラモン家に引き渡され、ルイズとその使い魔は他言無用との条件下で不問とされたようだ。 こうしてルイズの使い魔、名前すら不明の男は、学園中のメイジに恐れられる存在となった。 次の事件は、土くれのフーケ。 「破壊の杖」盗難の現場に出くわした私達は、フーケ討伐に名乗りを上げた。 オールド・オスマンの秘書を御者に、馬車に乗り込み潜伏先へと向かう。 しかしゴーレムが姿を現すや否や、私達は危機的状況へと追い込まれた。 瞬時に再生する巨大なゴーレムを前に、私達に成す術など無い。 これまでか、と覚悟を決めたその時、轟音と共にゴーレムは跡形も無く吹き飛んだ。 ルイズの使い魔が、微かに煙の立つ破壊の杖を構え、30メイルほど離れた地点に膝を着いていた。 そしてやおら破壊の杖を放り出すと、近くの茂みに向かって人間離れした速度で走り出す。 その一角に向かって腕を振り被り、突いた。 慌てて駆け寄った私達の目に入ったのは、剣と化した腕に胸を貫かれ息絶えた、黒いローブの人物。 それを捲って出てきたのは、あろう事か息絶えたミス・ロングビルの姿だった。 咄嗟に杖を構え、詰問する私達に彼は一言。 「彼女がフーケだ」 それだけだった。 アルビオンでの任務については、詳しい事は知らない。 唯、戻ってきたのはルイズと彼の2人だけ。 ワルド子爵についてはレコン・キスタの回し者だった事、そしてルイズの使い魔が「処分」したとの事しか聞き出せなかった。 それ以降、何故か彼は学園を抜け出し、破壊の杖のように曰く在り気なマジックアイテムを探し始めた。 その探索についてはミスタ・コルベールが全面的に援助を行っていたらしいが、何があったのかは知る由も無い。 授業であの良く解からないカラクリを披露した直後にコンタクトをとった事は知っているが、何か関係が有るのだろうか。 そして彼は、タルブ村に奉られていた「竜の羽衣」とかいう鉄の塊を回収し、その血液の精製をミスタ・コルベールに依頼した。 他にも幾つもの良く解からないガラクタを回収してきたようだが、その用途までは解からなかった。 神聖アルビオン共和国がトリステインに攻め入った時、彼は血液を満たした竜の羽衣に乗り込み、降下地点であるタルブ村へと向かった。 勝手に戦場へと向かった使い魔を連れ戻すというルイズの頼みを聞き、親友タバサの使い魔であるシルフィードに乗って戦場へと向かった私達は、又も現実離れした光景を見る事となった。 魔法ではない何かで竜を引き裂き、凄まじい速さで敵中を飛び抜ける竜の羽衣。 乗り込んだ場所を覆うガラスを開けて、銀色の何かを地上へと落とす使い魔。 暫くして起こる、絶望的なまでの巨大な爆発。 何もかもが、私達の理解を超えていた。 しかし、更に異常な光景が目前で繰り広げられる。 突如、竜の羽衣が向きを変え、神聖アルビオンの旗艦へと突入してゆく。 誰もが呆けたように見守る中、竜の羽衣は減速すらせずに巨艦へと「突っ込んだ」。 その後、神聖アルビオン艦隊旗艦「レキシントン号」の内部で何があったのかは解からない。 一切の攻撃を中断し、徐々に高度を下げ始めた旗艦の様子に混乱したアルビオン艦隊は、ルイズの放った虚無の魔法により文字通り消し飛ばされた。 何時の間にか接地していたレキシントン号から悠然と歩み出た使い魔は、怪我をした素振りすら見せなかった。 彼は一体何なのだろう。 ルイズは新種のゴーレムではないかと言うが、そんな私達の理解の範疇に収まる物ではない気がする。 ルイズの命令には服従するものの、あれは忠誠とは程遠いものだ。 彼には何か目的が在って、その実現に必要だからこそルイズに付き従っているといった感じだ。 その目的が何なのか、それがはっきりしない。 そして何にも増して気になるのは、彼が各地で見つけてきた鈍色に輝く鋼鉄の鳥達だ。 巨大な胴体の両端に樽のような機構を持ち、強力な光を点すランプを2つ備えたそれらは、彼の意思一つで自在に動いた。 血液はミスタ・コルベールと土のメイジ達が精製し、供給する。 彼等は竜の羽衣を越えるマジックアイテムに興奮していたが、私は耳障りな音を起てて飛翔するそれらが、どうしても好きになれなかった。 何故かそれらが、私達を排除するべく造られた物であるように感じたからだ。 その推測が間違いでないと気付いた時には、全てが遅かった。 学園に戻り暫くした頃、アルビオンへの進撃が決まった。 ルイズ達が従軍の為に学園を空けている間に、強襲してきたメイジ達を迎撃した際の戦闘でミスタ・コルベールが負傷。 彼をゲルマニアの実家へと匿った私は、彼の思想に同調し探検船「オストラント号」の建造を支援した。 ロバ・アル・カリイエへの進出を目的としたその艦は、竜の羽衣他、無数の革新的技術を盛り込んだ新鋭艦となった。 そして私は興奮し、彼に問い掛けたのだ。 「是非、私も乗せて下さいな」、と。 直後、彼から返された言葉に、私は凍り付いた。 「勿論。ミス・ヴァリエールの使い魔殿も、快く了承してくれるでしょう」 全てが狂い始めた。 あの使い魔は事も無げにアルビオンの将軍を暗殺し、鋼鉄の鳥達を用いてアルビオン軍を蹴散らし、ルイズと共に帰還した。 自分とその使い魔の活躍に有頂天となっているルイズは気付かないのだろうか。 己の使い魔の不審な行動に。 彼は学園に戻ったミスタ・コルベールの研究室へと足繁く通い、其処で何かを作っている。 次々と生み出される奇妙な道具、そして兵器に、ミスタ・コルベールにそんな財力が在ったのかと訝しんだが、数ヶ月前に何者かによって暗殺されたジュール・ド・モット伯と消えたその財産の事を思い出し、納得した。 間違い無く、あの使い魔の仕業だ。 ミスタ・コルベールは次々と齎される新技術に夢中で、あの男の危険性に気付かない様子だ。 新技術を満載したオストラント号で、あの使い魔と共にロバ・アル・カリイエへと調査に赴くのだと、誇らしげに語っている。 そんな中、あの使い魔はまたもマジックアイテムの探索を再開し、各地で奇妙な物を発見してきた。 巨大過ぎて学園に持ち帰る事は無かったが、小山のように大きい鉄の塊であるとの事だった。 高さ15メイル、幅10メイル、長さ20メイルの異形。 恐らく、あの鋼鉄の鳥の同類。 その話を聞いた時、私は頭がおかしくなりそうだった。 間違い無い。 あの使い魔は私達に仇成す存在だ。 今思えば、余りに短絡的だったと思う。 気に入らないと言うだけで、そんな風に考えるなど。 しかし、実際にその考えは的を射ていた。 私の考えに賛同する者は相当数居た。 あの使い魔の得体の知れない力と知識を危険視し、その正体を探ると共に排除しようと考える者達。 私達は、彼の周辺に探りを入れ始めた。 会合を行う度、人数が減ってゆく。 学園中の何処を探しても、彼等が発見される事は無かった。 彼等がどうなったかなんて決まっている。 始末されたのだ。 あの使い魔に。 そんな中、主人たるルイズが私の元を訪れた。 如何やら彼女も漸く、使い魔の異常性に気が付いたようだ。 彼女の話では、使い魔はやけにロバ・アル・カリイエに執着しているらしい。 其処に何が在るのかは解からないが、彼を其処へと向かわせる事だけは阻止しなくてはならない。 その2日後、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、私達の前から永遠に姿を消した。 もう我慢ならない。 今夜、あの使い魔を始末する。 タバサやモンモランシー、ミスタ・ギトーやミセス・シュヴルーズ、シュヴァリエ・アニエス、果てはルイズの姉や父親までもがこの件に関わっている。 皆、あの使い魔を危険視する者達だ。 特に、ルイズの親族達は殺気立っている。 もう少し行動に移すのが早ければ、ルイズは死なずに済んだのかもしれないからだ。 支度を終え、いざ部屋を出ると其処にタバサが居た。 杖を携え、頷く。 そして一緒に集合場所へ急ごうと、タバサに近寄る。 胸の中心に、灼熱の感覚が走った。 「タ・・・バ・・・・・・サ?」 呆然と、伸ばされたタバサの腕を見る。 その腕は半ばから鋼の硬質な光を放ち、先端は私の胸を貫いていた。 嗚呼、そんな。 全て、察知されていたのだ。 そして彼がタバサの姿を模しているという事は。 私の親友は、もう。 「ご めん ね ルイ ズ かた き とれな か た 」 視界が、プツリと途絶えた。 一週間後、探検船オストラント号は風石と燃料を満載し、ロバ・アル・カリイエへと向けて出航した。 大勢の貴族・平民達の歓声に見送られ、未だ見ぬ東方への希望を載せて。 その甲板には奇妙な黒い服を着た一人の平民が立ち、艦の周囲には鋼鉄の鳥達が纏わり付く。 彼等は知らない。 数年後、エルフ達を駆逐し、東方より攻め入る鈍色の軍勢の存在を。 嘗て異世界で「スカイネット」と名付けられ、人類との絶滅戦争を繰り広げた、呪われた機械の怨念を。 ゼロの使い魔の正体が、人類の指導者暗殺の為だけに開発された、殺人機械であった事を。 敗北した筈のスカイネット本体に刻まれた、歴史から抹消された4つ目の虚無の使い魔のルーン、その存在を。 審判の日は、近い。
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ルイズはある城の地下深くにいた。ルイズの目の前には一人のメイジが玉座に坐っている。 悪魔のような恐ろしいあ人のメイジが・・・ 「よく来たルイズよ。わしが王の中の王、竜王だ。わしは待っておった。そなたのような若者が現れることを・・・。もしわしの味方になれば世界の半分をルイズにやろう。どうじゃ?わしの味方になるか?」 「あ、あの、なんで私はこんな所にいるんでしょうか?」 「何をいまさら。そなたはわしを退治しにこの城までやって来たのではなかろうか」 「あ、あなたのようなメイジを退治なんてとんでもないです!ぜひとも味方にさせてください!でも、ゼロの私に世界の半分なんて荷が重すぎます!」 「ほう、世界の半分は入らぬと申すか。まあ、そなたが望むのならそれもよかろう。ルイズよ。お前の旅は終わった。さあゆっくり休むがよい!わあっはっはっはっ・・・・・」 ルイズの視界は真っ暗になってしまう。数時間後、先ほどのメイジと同じ声がルイズの耳に響いた。 「ルイズ。起きるのだ。ルイズ」 ルイズははっと、夢から目覚めた。そして目の前には先ほどの夢の住人の姿があった。 「ひっ!夢の人!?せっ、世界の半分なんてとんでもないです!」 「何を言っておるのだ?わしはそなたに召喚された使い魔ではないのか?」 -すっかり忘れてた。昨日召喚したんだっけ。確か昨日夜に散歩に行ってたんだっけ。 「た、確かに召喚したわね。ちょうどよかったわ。じゃあ、この服を洗濯しといて頂戴」 「わしが・・・洗濯をか・・・?」 「そうよ!あんたは私の使い魔なんだからそれくらい・・・な、何よ、その目は・・・」 「王のわしにそのようなことをしろというのか・・・!」 竜王の魔獣のような眼光でにらまれたルイズはヒッと足がすくんでしまう。 「愚か者め!思い知るがよい!」 -なんで!?物探しのときは快く引き受けてくれたのに・・・ ルイズと竜王の考え方は違っていた。 物探しの件は、ルイズは使い魔なんだから主人の命令を聞くのは当然と思っていたのに対し、竜王は自分の部下の望みはある程度叶えてやるものだと考えていた。 もちろん部下の衣類の洗濯等は上の者がやるようなことではない。 「な、何よ・・・私はヴァリエール公爵家の人間なのよ・・・あんたみたいのがかなう訳ないじゃない・・・」 口では強がりを言って見せるが、足はガクガクと震え、目からは沢山の涙の粒があふれている。竜王はフッとルイズを嘲笑する。 「何がおかしいのよ!」 「哀れだな、ルイズよ。どうやっても太刀打ちできぬ相手に一生懸命強がりを言って見せる。自分がわしにかなわぬことは自身がよく分かっておるはずじゃ。いくらわしでもこんな間の抜けた相手と戦うのはちと気が引けるのぉ」 「も、もういいわ!洗濯は自分で行ってくる!」 そう言ってルイズは学院を出て広場に向かった。 「あの、ミス、ヴァリエールですよね?」 メイド服に身を包んだ少女が、後ろからルイズに声をかけてきた。 「確かあんたはここのメイドの・・・」 「はい。ここで働かせていただいているシエスタと申します」 「ねえ、シエスタ。あんたも洗濯しに行くんでしょ。私のもやっといてよ」 「そういえば、貴方の召喚した使い魔は人語を解す亜人だとか・・・」 「そうだけど、それがどうしたのよ?」 「誠に申し上げにくいのですが、洗濯なら・・・」 「あー、だめだめ。あいつったらかなり尊大なやつで、とても洗濯なんてさせられるようなやつじゃないのよ。そういうことで、あんたがやっといてよ」 「はあ、分かりました」 亜人の使い魔が来て、洗濯者が少し減ると思っていたがそうでもなかった。しかし、彼女は別に洗濯が嫌いという訳ではなく、気にはしなかった。 ルイズは部屋に戻って、いそいそと着替えを始めた。洗濯をしてくれない者が服を着替えさせてくれるとは到底思えないからだ。 ルイズと竜王は朝食をとるために部屋から出る。 すると、部屋を出たと同時に他のドアも開いた。 中からはルイズと同い年とは思えないほど大きな胸を持った艶やかな褐色色の肌で赤い髪の少女(といえないかもしれない大人っぽい女性)が出てきた。 彼女は竜王の姿を見た途端に顔が引きつってしまった。 「お、おはよう、ルイズ」 「おはよう、キュルケ。どうしたの、顔が引きつってるわよ」 「隣にいる彼が貴方の使い魔なの?」 「そうたけど、とっても尊大で全然使い魔とは成り立たないのよ」 「やっぱり、使い魔は普通は動物や幻獣だからねー。たとえば私のフレイムとか」 キュルケの部屋からは、真っ赤な巨大なトカゲが出てきた。しかし、何かにおびえるように震えている。 「あ、あら?どうしたの?」 「これってサラマンダーでしょ?」 「そうよ、火トカゲよ、召喚される前は暑い火竜山脈にいたから、風邪でも引いちゃったのかしら」 別にフレイムは風邪を引いたのではない。サラマンダーは竜に近い種族。 竜王の圧倒的な存在感に怖じ気づいている。 「ほう、これがサラマンダーか。古い書物に載っているサラマンダーとは外見が大きく違うようだが、まあ、あれは遠く昔のことだ。長い月日が立てば、生物の姿も変わるかもしれん」 「せ、生物の姿も変わる!?」 キュルケは竜王の言ったことに対し気ったことを、恐る恐る聞いてみた。 「確か書物に描かれていたサラマンダーはトカゲではなく龍の姿であった」 「タツ?タツとはいったい・・・」 「龍というのはだな、角は鹿、頭はワニ、体は大蛇、爪は鷹、掌は虎にており、魔力により空を飛べる生物のことだ。空を飛べる竜、すなわち飛竜と言われることもある。わしの住む世界ではすでに死滅しておるが、この世界にはまだ残っておるのか」 「じゃあ、この子のご先祖様も空を自由に飛び回ってたんだ・・・」 多分それはないと思う。 「それで、あなたのお名前を押し言えてほしいんだけど・・・」 「わしの名か、わしは竜王。王の中の王、竜王だ」 「とても偉大な名前ですね・・・」 キュルケの顔は先ほどにも増して引きつっていた。 「じゃあ私はこれで」 サラマンダーを自慢しに来たキュルケだが、なんだか焦りながら去っていったように見える。実はキュルケもルイズも、リューオーという名前が竜王を表すのだとはうすうす気づいていた。 しかし、認めたくなかった。どちらも誰もが認めるゼロのメイジのルイズに、そんな高等な生物を召喚できるわけがない。 そして、ルイズの方は「自分より使い魔の方が偉いなんてあり得ない」といった感情も持ち合わせていた。さすがにキュルケはそんな使い魔を召喚してしまうルイズをゼロとは呼べなかった。 「サラマンダーが昔は空を飛んでたって本当?」 「実物を見た訳ではないのだが、本にはそう記してあった」 「そっか、じゃあ、これから食事を取りに行きましょ」 「うむ、分かった」 食堂についたルイズと竜王は、料理の並べられた椅子に座った。 「あんたもメイジでよく分かんないけど王様みたいだから、一応きちんとしたものを食べさせてあげるわ」 「ふん、小娘が、生意気な口を聞きおって」 このようなことを言うルイズだが、本当は安物の固いパンなどを与えてしまうと恐ろしい魔法で処刑されることが目に見えていた。 そして、竜王は元いた世界では悪の化身として邪険にされていて、少なくとも人間から食事をもらうなどあり得なかった。 生意気だと思いつつも、その行為に少しだけだが揺れ動いた。 「ほう、これはかなりの美味だ。料理人の腕が食材のよさを活かしておる」 「そ、それはよかったわね」 食事が終われば次は学院での魔法の授業だ。これは竜王にとってかなりの好都合。この世界を我が物にするのは授業を通してこの世界のことを知るのが一番だからだ。
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「轟轟戦隊ボウケンジャー」の明石暁 不滅の使い魔-1 不滅の使い魔-2 不滅の使い魔-3
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『GUNGRAVE O.D.』より ビヨンド・ザ・グレイヴを召喚 死人の使い魔-01 死人の使い魔-02 死人の使い魔-03 死人の使い魔-04 死人の使い魔-05 設定というかこのSSにおける 銃とグレイヴの体についての補足説明です。 まずこの世界においては銃の弾切れはありません。 なんじゃそりゃという方がいらっしゃるかもしれませんが、 『GUNGRAVE』の世界ではそうなのです。 なんせケルベロスは装弾数10億発のコスモガンですから。 そのため銃弾を手に入れるために苦労するということはありません。 またハルケギニアの銃にも弾切れはありません。 次弾を撃つのに時間がかかる(普通に弾込めするくらいの時間) という設定です。 グレイヴの銃だけ弾切れしないというのは不公平なので。 ただハルケギニアの銃が登場することはないです。 ルイズ達が弾切れを不思議に思わないための設定です。 グレイヴの体についてですがゲームをやったことのある、 もしくはアニメをみたことがあるという方はご存知だと思いますが、 彼は定期的に血液を交換しなくてはいけません。 その頻度についての私の独自の解釈になりますが、 彼は普通に暮らすだけならそれ程頻繁に血液を 交換しなくても良いのでは?と考えます。 戦闘を行い怪我を負うほど血液交換の間隔が短くなる。 公式には分かりませんが、このSSではそういう設定です。
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51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 00 34.31 ID gckj6eAy0 __ _, ´ `丶、 / \ / , / / / ヽ `ヽヽ l l j __ // ,イ 、ハヽ }! ハ l l 「 j_从7ヽハ !七大 ` } リ }/ | l Vf゙仡圷/ jl ノィアト、ヘ// / j l l V_ ソ ´ V リ /jイノ , ハ ヘ. ` , l ! / / l ヽ ー ‐ .厶 |ハ // ∧ 弋ト 、 __ , r<7 l ヽ 「我が名はルイズ・フワンソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール / / / ∧ Vー、 Kヽ{ ヽ ヽ 五つの力を司るペンタゴン。この物に祝福を与え、我の使い魔となせ」 / /./ /¨} ,__∧_j_l ハ \ }/ ,′ l { / / / ヾ ☆Y ハ X { V r / / \__j 入xぅ/ \ ヽ l { / / V //∠ , } ! j/ / ! ∧V _二} ヽ / / / { 〈 l / | j/ -ーソ ノ / / / |ヽ \ l /∠/j rテ 〃 ( ヽ , . / / 、__jノ ∧{ / ,/ { _/ ハ `ー彡 / 〃 、__ > / ;> ´ /! ∨ヘ ヾ \ < _ ヽ {{ =ァ 彡< / { く{ ヽ ヽ ユ=― ´ 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 03 36.57 ID gckj6eAy0 / \ / / . . ..丶 / / / / \ . ... . . . . ヽ ./ / l . .l / \ . .ヽ丶 . `、 . . . . ハ l l | .!.{ . .{ ._{_, ._ヽ 斗 ト . ,. . .l . . . . , . .} | | l. l厶. イヽ .ヽ . ..ハ. l_}ヽ..}ヽ| . . . . . } / i i V _ヾ{z=k ハ.. . / ィ戈 〒ヾl . . ./∧ ノ ∧. ヽ ,ィf戈. ノ! }. / V≧ソ / / K . . .ヽ 「ん……」 / . / ハ . ,` ヘ≧= ´ ´ ̄ イ . . . .| . .ヽ . .} / .. . / . . ヘ. ヘ . . ! . . . .l . . . . / / . . / . . . . ム . . 、 , ′ . ∧ . . . .{ ヽ . . { . . ./ .l . .ト、 ´’ イ . . . . ./ ヽ_ . . ヽ、 )ノ . .ヽ . . .j ! . l. > 、__, ィ ´ / . . . . ./ `ヽ . . . .  ̄ `ヽ , -一 . . / .∧ } . . V | 〉く ./ . / l . . . . . . . . } / . . . . / . . .{ \/ . . .l Ⅳ⌒ヽ// / / ヽ . . . . . . ., . / . . . . / . . . . .l / . . . } マ=マ / /. . ヽ ∧ . . . . . / { . . . / . . . . . . ./ . . . .人 弋7 { . . . . ヽ___ / l . . . . / `ヽ . . . ヽ . . ./ . ./ ヽV∠-ヘ . . . . . \ ! . . . .{ ノ . . .} . .{ .. . . ./ / ヘ . . . . . ヽ. | . . . . ゝ __ノ! ヾニ二 人 . / . .ヽ . . ./ ∧ \ . . . . . . .j | . . ヽ . _ノ 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 05 42.08 ID gckj6eAy0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 「何をする貴様! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! 俺のファーストキスを奪いおって! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ 許さんぞ!! 後悔するがいい!! \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ 貴様には地獄を見せてやる!!」 ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 09 21.51 ID gckj6eAy0 , イ \ / \ \ / ヽ , | { l | _ 〉 、 | |/ ,、ヽ / \ { / ヽ∨  ̄≧ュ、 〉 __,. , 「ずいぶんと気性の荒い使い魔だが、ちゃんと契約はできたようだねミス・ヴァリエール { ノ r リ  ̄´ 斤ォー / 人間の使い魔というのは聞いたことがないが、しっかりと世話をするんだよ」 ∧ヽゝ ヽ  ̄ー ├ー |ゞ′、/ , \| | ヽ、__ノ !、__ノ _ / l l } / / ヾ ヽ __ ー / ノ ` ー- 、 \ < _ / / \ ヽ __ / _ -──  ̄  ̄/ ̄ 7 、 -─ / / ` ─- 、 / / >ー───── 、 / / / / 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 11 39.66 ID gckj6eAy0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 「この俺が世話をされるだと? ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! ふぅん。ここまでくると怒りを通り越して呆れるわ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ ……む? なんだ!? 左手が……! ぐぅぅぅ!?」 \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 14 44.55 ID gckj6eAy0 __ _, ´ `丶、 / \ / , / / / ヽ `ヽヽ l l j __ // ,イ 、ハヽ }! ハ l l 「 j_从7ヽハ !七大 ` } リ }/ | l Vf゙仡圷/ jl ノィアト、ヘ// / j l l V_ ソ ´ V リ /jイノ , ハ ヘ. ` , l ! 「すぐ終わるわよ。待ってなさいよ / / l ヽ ー ‐ .厶 |ハ 『使い魔のルーン』が刻まれて……って……えぇ!? // ∧ 弋ト 、 __ , r<7 l ヽ ちょっとあんた!? なによそれ!?」 / / / ∧ Vー、 Kヽ{ ヽ ヽ / /./ /¨} ,__∧_j_l ハ \ }/ ,′ l { / / / ヾ ☆Y ハ X { V r / / \__j 入xぅ/ \ ヽ l { / / V //∠ , } ! j/ / ! ∧V _二} ヽ / / / { 〈 l / | j/ -ーソ ノ / / / |ヽ \ l /∠/j rテ 〃 ( ヽ , . / / 、__jノ ∧{ / ,/ { _/ ハ `ー彡 / 〃 、__ > / ;> ´ /! ∨ヘ ヾ \ < _ ヽ {{ =ァ 彡< / { く{ ヽ ヽ ユ=― ´ 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 17 41.26 ID gckj6eAy0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! 「これは……デュエルディスク!! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 馬鹿な! 何故これが俺の腕に! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! 本社の金庫に保管してあるはずだぞ!」 . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 19 40.32 ID gckj6eAy0 , -‐ ´ ` ー、 / `ー-、 ,‐´ 、 `ヽ、 f‐ | ヽ ヽ ヽ / ー、 ヽ_ / ヽ ヽ ヽ\ ヽ / } _ l ヽ ヽ/! ヽ i ヽ i l / / ヽ l、 ヽ l ハ/f-f、 }l l、 |リ l l l_l_lr- {_ゝヽ ヽ |//fc リ /! /リ l |. . } l ハ、=ゞ==リ / ムソ /イ 〈 「でゅえるでぃすく? ノ l. . l イ /´七C、ム/ .. lゝ、ヽ、 なんなのよそれ! ていうかルーンはどうしたのよ!?」 `ー-´ _-‐!. . ヾ l 弋ソ .. .. }l  ̄ ー----- f´ ヽ. . ヽ、 ,__ -= /ヽ、 . . . _-―‐´、 ヽ. . . ヽ、 /  ̄ノ/! ヽ、 . . . ヽ ヽ、 \ . . . ヽ、_ー‐ニ‐´ !. . ヽ、 . . . . .ヽ、ヽ ヽ、_ ヽ、! ヽフニイ / /ヽ . . ヽ . . ./ヽ、ヽ `ー-ヽ. . ヽl ll l / ヽ、. . ヽ . . . i ヽ \ }. . } l 7 | / }. . . } . . l \ `ヽ、 /. . . . , ヽTl / / /. . / . . .l \ \/. . . . /`ヽ、/ /. . . / . ./ ヽ/. . . . / / l| /. . . ,-‐´ 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 22 32.59 ID gckj6eAy0 , イ \ / \ \ / ヽ , | { l | _ 〉 、 | |/ ,、ヽ / \ { / ヽ∨  ̄≧ュ、 〉 __,. , 「落ち着きなさい、ミス・ヴァリエール { ノ r リ  ̄´ 斤ォー / よく見たまえ、彼の左手にはちゃんとルーンが刻まれている ∧ヽゝ ヽ  ̄ー ├ー |ゞ′、/ おそらくそのアイテムは使い魔の特殊能力に関連しているんだろう , \| | ヽ、__ノ !、__ノ さぁ、これで全員の契約が終わったな。よし、じゃあみんな教室へ戻るぞ」 _ / l l } / / ヾ ヽ __ ー / ノ ` ー- 、 \ < _ / / \ ヽ __ / _ -──  ̄  ̄/ ̄ 7 、 -─ / / ` ─- 、 / / >ー───── 、 / / / / 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 25 18.88 ID gckj6eAy0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! 「くっ……はずすこともできんとは / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! おい貴様、ルイズと言ったな ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! もう一度だけ説明するチャンスをやろう . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ これはいったいどういうことだ」 \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 28 33.58 ID gckj6eAy0 _ __ /´ `ヽ_ , -‐ `ヽ / \ . / / ヽ l / ,′/. / .〃 . .丶 丶 . .ヽ l l l l | l . .l . .ト、/ . . { . . .ヽ. \ .j .! │ l lハ l. . |. ..!. .{\八 . . .ヽ ,__匕厶} │ l ヽ∧ . ! . 从7tーゝヽ . イヘ ノ│ l ヽ、 「なんでこんなに偉そうなのよこの平民……! jハ>ハ `‐ j /  ̄ / リ `ヽ、 ……まぁいいわ、説明してあげる | } ´ 、 / / . . \ 私はあんたのご主人様なんだからね」 _ ノ ゝ , `マZ三)′ 厶;._ } / `ヽ┐ . . . . /> ´ / ヽ . / / ) {_, }. . . . / / _ -ヘ . . . . .∨ { ┐r /. . .〃 /_ -‐ ´ ヽ . . . / 入 / ̄ ̄`V / l | . . . ト、 / . .Y / ̄ ̄ヽ . . . . ./ l l . . . . . . .\ ヽ . .レ l-‐、__{ l { . . . . . . . . . \ ) .l \ \ l ヽ . . . . . . . . . . . ヽ / . .ヽ ヽ ヽ l } . . . . . . . . . . . . } 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 29 39.62 ID gckj6eAy0 -――- 、 , ‐ ´ \ / 、 ヽ |l l /〃 ヽ ヽ} | l , \ .ljハ トkハ 从斗j │ ハ \ l∧}ヾソ V ヾソ ! ! ヽ \ \ __ __ リ.人 v‐┐ / ト、 ヽ ヽ {心下ヽ / >ゝ- <{ Vl } } ゝ<}ノ \ ( Y Y ! ヽヘ { { ~説明中~ 7´ ̄ ) ) ∨ __ ヽ } \ \丶、 / / /ィ ´ヽ ノ / ヽ ヽ `ヽ ! ≦∠__ノ | /ハ / ゝ、 `、 リ ノ | . . l __ヾ\ ≧ 、ヽ { l_ . . / v l \ ヾ  ̄ , }> ヽ. V | ! l∧ Vリ i `ドー rL.」 厶 ! l j ̄ 7 ├‐ ト、 ! \ / / ! ! `、 ! `/ /ー‐‐┤ 「¨¨ ヽ / ,′ / ! ! レ ´ ┴‐┴━━━ゝ-┴ 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 33 07.67 ID gckj6eAy0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! 「ふぅん。なるほど魔法世界というわけか / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! よかろう、納得してやる ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! ふぅん、俺も遊戯のせいでオカルトに耐性がついてしまったな . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ よし、女。このあたりの地理を把握する。着いて来て説明するがいい」 \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 37 07.17 ID gckj6eAy0 , -‐ ´ ` ー、 / `ー-、 ,‐´ 、 `ヽ、 f‐ | ヽ ヽ ヽ / ー、 ヽ_ / ヽ ヽ ヽ\ ヽ / } _ l ヽ ヽ/! ヽ i ヽ i l / / ヽ l、 ヽ l ハ/f-f、 }l l、 |リ l l l_l_lr- {_ゝヽ ヽ |//fc リ /! /リ 「ちょっと!? 待ちなさいよ!! l |. . } l ハ、=ゞ==リ / ムソ /イ 〈 勝手に決めるんじゃないわよ!! ノ l. . l イ /´七C、ム/ .. lゝ、ヽ、 あんたは! 使い魔で! 私が! ご主人様なんだからねぇーーーーー!!!!!! `ー-´ _-‐!. . ヾ l 弋ソ .. .. }l  ̄ ー----- f´ ヽ. . ヽ、 ,__ -= /ヽ、 . . . _-―‐´、 ヽ. . . ヽ、 /  ̄ノ/! ヽ、 . . . ヽ ヽ、 \ . . . ヽ、_ー‐ニ‐´ !. . ヽ、 . . . . .ヽ、ヽ ヽ、_ ヽ、! ヽフニイ / /ヽ . . ヽ . . ./ヽ、ヽ `ー-ヽ. . ヽl ll l / ヽ、. . ヽ . . . i ヽ \ }. . } l 7 | / }. . . } . . l \ `ヽ、 /. . . . , ヽTl / / /. . / . . .l \ \/. . . . /`ヽ、/ /. . . / . ./ ヽ/. . . . / / l| /. . . ,-‐´ 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 20 43 19.70 ID gckj6eAy0 第一話 ~最悪の使い魔~ 終了 予告 第二話 ~瀬人の花嫁?~ / \ / `ヽ 丶 / . ノ , ヽ / / / . . / ヽ . ヽ ヽ V l l. .| / . ./.;イ ヽ ... . l. . . | .. l l ! |. .| . l . \!/ l . { . . .|ヽ . }ヽ . j . .! | . | ヽハ l .| ! . . jV\{ 八 . . .l } /_,j;ィト .l . l . | 「なんで私がこんな目にあうのよ! ヽ从 . iイfチ心ハ 、从ィ厶斗<V . .jl . | それにあいつってばいつも勝手なことばかりして! \ト小._V;zソ ノ/ V;;_z1 / . . . ハ . . 八 あぁ! 使用人のメイドとなにやってるの! リ } . , .. / . . . /. .ヽ . . ヽ あんたは私だけに仕えてればいいのよーー!!」 _..ノ/八 / . . . /. . . . .\ . . \ , -‐´ / . . >,.、 ´ ヽ ィ′ . . . ハ;.__ . . . . \ . .  ̄`丶、 〃 . . / . . . . . ノ ¨ ヽ、_ , ィ≦7 . . ./ ´ ヽ. . . . .` ー- 、 . ヽ l . ./ . . . . . ;. イ\ ノ} /`∨ . . . { ゝー、. . . . . . . ヽ . } {. / . . . . . / } Vx1_/ { . . . ヽ ∧. . . . . . . } . . ,′ 〃 . . . ./ j/  ̄ ̄ ヽ入 . . . . .\ ヽ. . . . ./ . / { . . . .{ | / \ . . . . .\ ) . / .;イ 前へ トップページ 次へ